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国試過去問クイズ

第117回 国家試験 過去問

領域B
口 外
117 C-25
正答率:39.8%
近5年のピックアップ問題
右側顎下部の腫脹を主訴として来院した13歳男子の初診時の口腔外写真(A)とMRI T2 強調像(B)を別に示す。本疾患の発症に関連するのはどれか。1つ選べ。
  • a. 顎下腺
  • b. 舌下腺
  • c. 顔面静脈
  • d. Wharton管
  • e. 顎下リンパ節
解答する
解き方
【主訴】右側顎下部の腫脹
【画像所見】
口腔外:❶右側顎下部の著明な腫脹
MRI:❶右側顎下部の高信号領域
【診断】顎下型ラヌーラ(ガマ腫)
解 答
b(正答率:39.8%)
a:44.0% b:39.9% c:0.6% d:6.9% e:9.0%
解 説
× a、d:
顎下腺およびその主導管であるWharton管がラヌーラの原因になることはほとんどないとされている。
○ b:
ラヌーラの原因は舌下腺およびその主導管であるBartholin管の破綻による唾液の漏出と組織内停滞であるとされている。顎下型、舌下顎下型となるのは顎舌骨筋の筋線維間隙を縫うようにして顎下三角へと唾液が漏出するためと考えられている。
× c:
何らかの原因で顔面静脈を損傷した場合、赤紫色~青紫色の広範な皮下出血斑が形成されると考えられる。色調変化を伴わずドーム状に腫脹することは考えられない。
× e:
顎下リンパ節に粘液貯留嚢胞が形成されることも、顎下リンパ節から液体が漏洩して嚢胞状となることも通常ない。
解説動画
ここが大事
顎舌骨筋

顎舌骨筋は舌筋群の下に帆を張るように存在するシート状の筋である。「口腔の横隔膜」とよばれるほど解剖学的に重要な筋であり、嚥下や顎運動にも不可欠な機能をはたす。したがって臨床的にも最も重要な筋の一つである。この筋に関しては、基礎的事項まで十分理解しておくべきである。

プラスα

ラヌーラには舌下型、顎下型、舌下顎下型がある。ともに舌下腺導管(Bartholin管)の破綻によるとされるが、異論もある。分泌量が少ない舌下腺が、単独かつ顎舌骨筋を越えて顎下隙に唾液貯留を起こすのは不自然だからである。

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