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国試過去問クイズ

第117回 国家試験 過去問

領域B
口 外
117 B-59
正答率:43.8%
近5年のピックアップ問題
79歳の女性。舌の違和感を主訴として来院した。尿路感染のため内科にて1週間抗菌薬投与を受けた後、症状が出現したという。肝硬変、骨粗鬆症の既往があり、ビスホスホネート製剤を服用している。初診時の口腔内写真を別に示す。この病変の誘因と考えられるのはどれか。2つ選べ。
  • a. 菌交代現象
  • b. ウイルス感染
  • c. 肝機能の低下
  • d. 骨密度の低下
  • e. 唾液量の減少
解答する
解き方
【主訴】舌の違和感
【現病歴】尿路感染のため内科にて1週間抗菌薬投与を受けた後、症状が出現した
【既往歴】肝硬変、骨粗鬆症があり、ビスホスホネート製剤を服用している
【画像所見】舌乳頭の萎縮(平滑舌)が認められる
解 答
a、e(正答率:43.8%)
a:59.2% b:2.2% c:51.0% d:5.7% e:81.4%
解 説
○ a:
本症例では抗菌薬投与を1週間受けた後に症状が出現しており、口腔内細菌の菌交代現象が誘因となり萎縮性カンジダ症が生じたものと考えられる。
× b:
ウイルス感染による口腔粘膜病変では水疱が生じることが多く、舌乳頭の萎縮(平滑舌)の直接的な誘因とはならない。
× c:
肝硬変により二次性貧血がみられ、結果的に舌乳頭が萎縮し平滑舌を呈することはあるが、本問では抗菌薬投与を受けたあとに症状が出現しているため肝機能の低下以外の可能性を考える。
× d:
骨密度の低下は舌乳頭の萎縮(平滑舌)の直接的な誘因とはならない。
○ e:
頻度不明とされているがビスホスホネート製剤の副作用に口腔乾燥がある。また、肝硬変の既往があり服薬による負荷が大きいため多剤服用による唾液量の減少が誘因となり萎縮性カンジダ症が生じたものと考えられる。
解説動画
プラスα

肝硬変患者では、血小板減少、各種凝固因子の減少による出血傾向がみられるほか、低アルブミン血症となり循環血液量の減少がみられる。また門脈圧が亢進し脾腫が生じると赤血球、白血球、血小板の破壊が促進され汎血球減少が生じる。溶血(赤血球の破壊)が進むと二次性貧血となり舌乳頭が萎縮し、平滑舌がみられる。これにより味覚が低下することもある。

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