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国試過去問クイズ

第115回 国家試験 過去問

領域A
理 工
115 D-43
正答率:68.3%
近5年のピックアップ問題
5種類の印象材(アルジネート、付加型シリコーンゴム、ポリエーテルゴム、酸化亜鉛ユージノール、ポリサルファイドゴム:ア~オのいずれかに該当)による円柱形(直径13mm、高さ20mm)硬化体に一定の荷重を負荷(加重)し、30 秒後に除重した際の時間─変形曲線を図に示す。付加型シリコーンゴム印象材はどれか。1つ選べ。
  • a. ア
  • b. イ
  • c. ウ
  • d. エ
  • e. オ
解答する
解き方
図は各種印象材の時間−変形曲線によって、印象撤去の容易さと撤去後の印象の正確さを比較したものである。5種の印象材のなかでアを除いた4種は加重直後に瞬時に大きく変形していることから弾性印象材であることがわかる。
加重直後の変形の大きさはオ>エ>ウ>イの順となっているが、この順番は印象材を柔らかい順番に並べたものに他ならない。すなわちオは最も柔らかく印象撤去が容易であり、イは最も硬く撤去が困難な弾性印象材である。ア、イ、ウの永久変形量はどれも小さくみえるが、変形の特性の違いから正しく鑑別できなければならない。
解 答
c(正答率:68.3%)
a:5.2% b:15.7% c:68.4% d:9.8% e:1.0%
解 説
× a:
アは酸化亜鉛ユージノール印象材である。酸化亜鉛ユージノールは非弾性印象材であり、加重の瞬間には変形を示さない。
× b:
イはポリエーテルゴム印象材である。ゴム質印象材のなかでは、弾性ひずみが最も小さく(撤去しづらい)、永久ひずみも比較的小さい。
○ c:
ウは付加型シリコーンゴム印象材である。付加型シリコーンゴム印象材は撤去するのに必要なある程度の弾性ひずみを有したうえに、印象材全体のなかで最も永久ひずみが小さい印象材である。
× d:
エはポリサルファイドゴム印象材である。ゴム質印象材のなかでは、弾性ひずみも永久ひずみも大きい。
× e:
オはアルジネート印象材である。ハイドロコロイド印象材は弾性ひずみも永久ひずみもゴム質印象材より大きい。
解説動画
ここ大事
弾性印象材の理工学的所要性質
印象材 弾性ひずみ(%) 永久ひずみ(%) 操作時間(分) 硬化時間(分)
アルジネート 5.0〜20.0 3.0〜5.0 1.5〜2.5 3
寒天 8.0〜10.0 1.0 1.5〜2.5 5〜6
付加型シリコーンゴム 2.0〜4.0 0.2〜0.5 1〜2 3〜7
縮合型シリコーンゴ 2〜3 6〜10
ポリサルファイドゴム 15.0 1.0〜2.5 2.5〜4 8〜14
ポリエーテルゴム 2.0〜3.0 1.5〜1.8 2 3〜6
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