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国試過去問クイズ

第115回 国家試験 過去問

領域A
小 児
115 B-87
正答率:70.3%
近5年のピックアップ問題
行動調整法を用いた歯科治療中の写真を別に示す。本装置の適用で適切なのはどれか。すべて選べ。
  • a. 一時的な使用にとどめる
  • b. 治療ごとに適用の可否を評価する
  • c. 本人または代諾者の同意を取得する
  • d. 痛みを伴う処置を強行してはならない
  • e. 代替手段がない場合の使用に限定する
解答する
解き方
レストレーナー(ネット)を用いた身体抑制下の処置中の写真である。身体抑制法は激しい体動などにより治療に危険を伴う場合に適用が検討されるが、積極的に利用することははばかられる行動調整法であることを念頭に置く。
解 答
a、b、c、d、e(正答率:70.3%)
a:88.3% b:97.2% c:97.4% d:79.8% e:97.7%
解 説
○ a、b、e:
レストレーナーなどの抑制具は使用を最小限度にとどめる。治療ごとに適用の可否を評価し、必要ないときは使用せず、他に代替手段がない場合のみの使用に限定するなど、画一的な対応とならないように努める。使用する場合は必要な時間以上には利用せず一時的な使用にとどめる。
○ c:
事前に抑制法について本人または保護者などの代諾者に説明を行い、同意のもとに処置を行う。また、本人または保護者などの代諾者が使用を拒否できることも説明する必要がある。
○ d:
身体抑制法を施し体動を抑制しているからといって痛みを伴う処置を強行してはならない
解説動画
ここ大事
行動調整法

1)基本的な行動調整
患児とコミュニケーションを確立して治療に協力してもらう方法

  • ・行動変容法(Tell ─ Show ─ Do 法、モデリング法、オペラント条件付け法)

2)特殊な行動調整
患児とコミュニケーションが確立できず治療時に不適応行動を示す場合に用いる方法

  • ・精神鎮静法(亜酸化窒素吸入鎮静法、静脈内鎮静法)
  • ・強制的身体抑制法
  • ・全身麻酔法
プラスα

身体抑制法は著しい体動により治療の効率低下、治療時間の延長、治療に伴う危険性が予測される場合に適応となる。レストレーナーは、徒手、タオルなどを利用した体動コントロールでは治療時の安全確保が困難な場合に用いる。タオルやシーツに包んでからネットで覆うことでネットによる擦過傷を生じるリスクを回避することができる。

コメント

レストレーナーの網目に引っかかり爪が剥がれることがあるため、身体抑制法は手を出さないようにして行うことが一般的である。一方、本症例はチューブやカラーコードが接続しており鎮静とモニタリング下で治療を行っているようであり、これらを接続するために右腕が出ていると考えられる。ただし、本問の出題意図は身体抑制法についてシンプルに問うところにあると思われる。

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