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シランカップリングはシリカ系セラミックスとレジンの間で効果を発揮する。したがってジルコニアコーピングに対しては無効でありまた、陶材焼付冠も支台歯と接する部分はメタルコーピングであることからシランカップリングは無効である。
歯冠補綴装置に用いられるセラミックスはシリカ系セラミックス(長石系陶材、リューサイト強化型ガラス、二ケイ酸リチウムガラス)と非シリカ系セラミックス(ジルコニア、アルミナ)がある。どちらのセラミックスもサンドブラスト処理は有効であるが、フッ化水素酸を用いた酸処理はシリカ系セラミックスのみ有効である。また、シリカ系セラミックスにはシランカップリング処理が有効である。非シリカ系セラミックスにはシランカップリング処理は無効であり、リン酸エステル系のMDPモノマーでの表面処理が有効である。また、シリカ膜でコーティングしたアルミナ粒子を吹き付けてアルミナやジルコニアの内面にシリカ膜を形成するトライボケミカル処理を行ったうえでシランカップリング処理を行う方法もある。シランカップリング処理については111C-64(268頁)のポイント&アドバイスを参照のこと。
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シランカップリングはシリカ系セラミックスとレジンの間で効果を発揮する。したがってジルコニアコーピングに対しては無効でありまた、陶材焼付冠も支台歯と接する部分はメタルコーピングであることからシランカップリングは無効である。
シリカ系セラミックス、非シリカ系セラミックスの表面処理
歯冠補綴装置に用いられるセラミックスはシリカ系セラミックス(長石系陶材、リューサイト強化型ガラス、二ケイ酸リチウムガラス)と非シリカ系セラミックス(ジルコニア、アルミナ)がある。どちらのセラミックスもサンドブラスト処理は有効であるが、フッ化水素酸を用いた酸処理はシリカ系セラミックスのみ有効である。また、シリカ系セラミックスにはシランカップリング処理が有効である。
非シリカ系セラミックスにはシランカップリング処理は無効であり、リン酸エステル系のMDPモノマーでの表面処理が有効である。また、シリカ膜でコーティングしたアルミナ粒子を吹き付けてアルミナやジルコニアの内面にシリカ膜を形成するトライボケミカル処理を行ったうえでシランカップリング処理を行う方法もある。
シランカップリング処理については111C-64(268頁)のポイント&アドバイスを参照のこと。