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国試過去問クイズ

第114回 国家試験 過去問

領域C
全 部
114 A-71
正答率:69.8%
★★★ MUST!
78歳の女性。上顎全部床義歯が外れやすいことを主訴として来院した。使用中の義歯は3年前に製作したという。診察の結果、義歯床粘膜面に粘膜調整材で裏装したところ、義歯の維持は向上した。初診時の口腔内写真(別冊No.122A p63)と粘膜調整材で裏装した義歯床粘膜面の写真(別冊No.122B p63)を別に示す。患者への説明で適切なのはどれか。3つ選べ。
  • a. 「3か月後に再来院してください」
  • b. 「夜寝る時は義歯を外してください」
  • c. 「毎日、義歯洗浄剤に浸けてください」
  • d. 「ペースト状の義歯安定剤は使用しないでください」
  • e. 「硬めの義歯用ブラシで義歯の裏表をきれいに清掃してください」
解答する
アクセス
写真Aでは顎堤粘膜の発赤と圧痕が認められ、写真Bでは義歯床粘膜面に粘膜調整材を裏装している。粘膜調整材は粘膜の歪みや圧痕の解消を目的に一時的に用いる材料であり、患者にその取り扱いを説明しておくことは重要である。
解 説
× a:
粘膜調整材で裏装した義歯の使用は短期間であり、初回は2〜3日程度を目安に再来院させ、粘膜調整材の交換や追加を行う。
○ b:
義歯床下粘膜の安静とデンチャープラークコントロールの観点から、就寝時は義歯を外すよう指導する。
○ c、× e:
粘膜調整材は不潔になりやすく、また短期的に交換するため、義歯洗浄剤で毎日洗浄することが推奨される。義歯自体の機械的清掃は、硬めの義歯用ブラシでは粘膜調整材の剥離や変形の原因となるため、柔らかいものを用いるよう指導する。
○ d:
義歯安定剤を介在させると粘膜調整効果が得られなくなる。また、粘膜調整材の裏装により適合性は改善しているため、使用する必要はない。維持安定の悪い義歯に対してやむを得ず一時的に使用するものであることを説明する。
解説動画
Point&Advice
義歯の管理と患者教育
  • ・義歯の清掃は、義歯用ブラシによる機械的清掃と義歯洗浄剤による化学的清掃を併用する。
  • ・義歯の機械的清掃は流水下で行い、歯磨剤は使用しない。
  • ・熱湯消毒は義歯の変形の原因になるので行わない。
  • ・就寝時は義歯を外し、水中に浸漬して保管する(義歯洗浄剤を併用する)。
  • ・粘膜調整材を裏装している義歯は義歯床粘膜面を義歯用ブラシで磨くと、剥がれたり形態を損なったりしてしまうので注意する。
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