スマートフォン版サイト

国試過去問クイズ

第114回 国家試験 過去問

領域C
冠 橋
114 C-24
正答率:68.1%
★★☆ MUST!
ブリッジ製作用の作業用模型の写真(別冊No.96 p50)を別に示す。この模型について正しいのはどれか。2つ選べ。
  • a. 歯型の回転を防止する
  • b. 印象体に石膏を2回注入する
  • c. 歯型の浮き上がりを抑制する
  • d. ダイロックトレーを使用する
  • e. 隣接面歯頸部のワックスパターン調整が容易である
解答する
アクセス
写真は既製の模型台を利用して製作されたダウエルピンを用いた歯型可撤式作業用模型である。プラスチック製基台とダウエルピンがあらかじめ植立された石膏部からなる。ダウエルピンの植立・固定操作や二次石膏注入の手間を省くことができ、ダウエルピンの位置や植立方向の不良も回避できる。利用している歯科技工士も増えており、どこかで目にしたことのある受験生も少なくないのではないだろうか。
解 説
○ a:
ダウエルピンが頰舌方向に2本あり、歯型の回転を防止している。
× b:
印象体に石膏を流すのは、作業用模型を製作するための1回でよい。
× c:
ダウエルピンを用いた歯型可撤式模型では、作業中に歯型を抜き差しするため歯型の浮き上がりを生じることがある。歯型の浮き上がりが生じないようにするためには、副歯型を用いた固着式模型での製作が望ましい。
× d:
ダイロックトレーはダウエルピンを用いない歯型可撤式模型製作のための模型用トレーである。側面に波状の形態が付与されたトレーであり、二次石膏をダイロックトレーに注入して模型を製作し、分割することでトレーに合う形態が二次石膏部に付与され、正しい位置に復位する。
○ e:
歯型可撤式模型では模型から歯型の着脱を行うことができるため、隣在歯に邪魔されずに隣接面歯頸部のワックスを調整することが容易である。固着式模型ではこの点を解消するために副歯型を用いる。
解説動画
Point&Advice
歯型可撤式作業用模型の製作法

1)通法のダウエルピンを用いた方法
いくつかの方法があるが、ここではダウエルピン植立器を利用した方法を記載する。基底面のトリミングにはモデルトリマーを用いる。

  1. ①印象体への一次石膏注入
  2. ②基底面のトリミング(モデルトリマーを用いる)
  3. ③ダウエルピン植立器によるダウエルピン挿入孔形成・ダウエルピン植立
  4. ④基底面とダウエルピンに石膏分離剤塗布のうえ、二次石膏注入
  5. ⑤ダウエルピン先端が見えるまで二次石膏基底面をトリミング
  6. ⑥糸鋸で一次石膏部を分割
  7. ⑦着脱確認後、歯頸部のトリミング

2)既製模型台を利用した方法
いろいろな既製品が考案されているが、本問の写真のようなタイプのものについて記載する。

  1. ①印象体への石膏注入
  2. ②基底面のトリミング
  3. ③模型を既製模型台の石膏部へ瞬間接着剤などで固定
  4. ④糸鋸で模型台の石膏部まで分割
  5. ⑤着脱確認後、歯頸部のトリミング
    通法と比較して二次石膏の注入、硬化の時間が不要となるほか、あらかじめ平行にダウエルピンが植立されているため、分割とダウエルピンの方向が狂う可能性も少なく、効率的に咬合器装着へ移行することができる。
国家試験対策に
約80%の受験生が選んだ過去問題集の決定版。実践の過去問に挑戦しよう! 表紙イメージ

実践
約80%の受験生が選んだ過去問題集の決定版。

詳しく見る >
10minutes Master イメージ

10minutes Master
短い時間(10分間)でポイントをギュッと濃縮。スキマ時間学習におすすめです。

詳しく見る >

国試過去問クイズの解答をご覧いただくには「LINE 友だちアンケートへの回答」
もしくは、「ログイン(LINE 友だちアンケート回答済の方)」が必要になります。

LINE@ 友だち募集中 お役立ち情報をいち早く入手! 友だち追加はこちら
LINE@ 友だち募集中 お役立ち情報をいち早く入手! 友だち追加はこちら LINE@ 友だち募集中 お役立ち情報をいち早く入手! 友だち追加はこちら
pagetop