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国試過去問クイズ

第114回 国家試験 過去問

領域C
全 部
114 B-41
正答率:63.5%
★★☆ MUST!
73歳の男性。咀嚼時の義歯の不安定を主訴として来院した。8年前に上下顎全部床義歯を装着したが、6か月前から咬合時に上顎義歯が脱離しやすくなったという。使用中の義歯の写真(別冊No.124A p64)と義歯装着時の口腔内写真(別冊No.124B p64)を別に示す。まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。
  • a. 粘膜調整
  • b. リライン
  • c. 咬合面再形成
  • d. 義歯床後縁の削除
  • e. 前歯部の咬合調整
解答する
アクセス
使用中の義歯は8年前に製作したということから、長期的な使用で義歯や顎堤に変化が生じていることを疑う。写真Aでは人工歯の咬合接触が不均一であることがわかる。また、写真Bでは両側の大臼歯部の咬合接触が失われていることがわかる。咬合関係の不良により咀嚼時に義歯が動き、脱離しやすくなったことがうかがわれる。まずは咬合関係の修正が必要である。
解 説
× a、b:
義歯床粘膜面の適合については問題文や写真から情報を得られないため、粘膜調整やリラインの必要性は判断できない。
○ c:
人工歯の咬合接触が不均一であることから、咬合面とくに上下顎歯の機能咬頭にレジンを追加する咬合面再形成を行い、咬合関係を修正する。
× d:
義歯床後縁にも咬合接触がみられるが、咬合面再形成を行うことで咬合挙上され、解消されると思われる。また、この部位を不用意に削除すると義歯の維持安定を損なう可能性がある。
× e:
咬合接触の不良は臼歯部でみられるため、前歯部の咬合調整では不十分である。
解説動画
Point&Advice
咬合面再形成

人工歯の摩耗による顎位のずれ、咬合高径の低下、不均一な咬合接触による義歯の維持不良や粘膜の疼痛などが認められる場合、咬合関係の修正を行うため常温重合レジンを咬合面に築盛し、咬合調整を行う。これにより咬合高径が挙上され、前歯部の咬合接触が弱められ、臼歯部に均等な咬合接触が与えられる。

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