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国試過去問クイズ

第114回 国家試験 過去問

領域B
歯 周
114 B-31
正答率:28.4%
★★☆ MUST!
付着歯肉幅が減少するリスクが高いのはどれか。2つ選べ。
  • a. 新付着術
  • b. 歯肉切除術
  • c. 歯周ポケット搔爬術
  • d. 歯肉弁歯冠側移動術
  • e. Widman改良フラップ手術
解答する
アクセス
歯周外科処置の目的や方法を正しく把握したうえで、各処置の侵襲度と適応を紐づけて理解する必要がある。新付着術や歯周ポケット搔爬術、Widman改良フラップ手術は軟組織の根面の付着を目的に根面を清掃する処置である。一方、歯肉切除術は歯肉(仮性)ポケットもしくは浅い骨縁上ポケットの除去を目的に行う切除療法であり、歯肉弁歯冠側移動術は浅い歯肉退縮で露出した根面の被覆を目的に行う歯周形成手術である。問題のようなリスクを一般論として比較するのは少々難しいように思われる。
解 説
× a、c
新付着術と歯周ポケット搔爬術は、外科的侵襲が小規模であり、付着歯肉幅減少のリスクが少ない。
○ b:
歯肉切除術は、歯肉ポケットや歯周ポケットの除去が確実に行えるが、術後に付着歯肉幅の減少や歯肉退縮による審美障害が生じるリスクがある。
○ d:
歯肉弁歯冠側移動術は、部分層弁を歯冠側に引き上げて縫合固定する。歯肉弁根尖側移動術のような骨膜縫合は行わないため、付着歯肉幅の減少リスクが高い。そのため、十分な付着歯肉幅と口腔前庭の深さのある症例が適応となる。
× e:
Widman改良フラップ手術は炎症性肉芽組織の除去により組織のボリュームが減少するため、歯肉退縮や付着歯肉幅減少のリスクがある。しかし、全層弁を形成する術式であること、長い上皮性付着で治癒することから、付着歯肉幅が減少するリスクは正答肢の術式より低い。
解説動画
Point&Advice
付着歯肉

以下の3つの付着によって歯肉を歯と歯槽骨に固定している。加齢変化、機械的刺激、慢性歯周炎などにより歯肉退縮が生じると付着歯肉の幅は減少する。

  • ・付着上皮(接合上皮)による上皮性付着
  • ・歯頸部の歯根面との結合組織性付着
  • ・歯槽骨の骨膜との結合組織性付着
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