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国試過去問クイズ

第114回 国家試験 過去問

領域B
矯 正
114 B-62
正答率:69.0%
★★☆ MUST!
矯正歯科治療中の口腔内写真(別冊No.43 p38)を別に示す。矢印で示すものを用いて下顎右側の歯に対して行うのはどれか。1つ選べ。
  • a. 臼歯の近心移動
  • b. 犬歯の遠心移動
  • c. 切歯の舌側移動
  • d. 小臼歯の舌側移動
  • e. 大臼歯の舌側移動
解答する
アクセス
矢印で示すものは、歯科矯正用アンカースクリューである。写真から上下顎とも非抜歯で治療していることがわかるが、下顎にはスペースが残されており、大臼歯関係はAngle II級である。以上をもとに、アンカースクリューの埋入位置から移動させる歯と方向を検討する。
解 説
○ a:
アンカースクリューを固定源としスペースを利用した下顎右側臼歯の近心移動を行い、適切な大臼歯関係の確立をはかることが予想できる。
× b:
上下顎の犬歯関係は適切である。遠心移動させる必要はない。
× c:
上顎にはスペースが残っておらず、下顎切歯を舌側移動させるとオーバージェットが大きくなってしまい、不適切である。
× d:
アンカースクリューは頰側に埋入されており、小臼歯の舌側移動に利用することはできない。また、写真からも小臼歯の頰側転位などはみられない。
× e:
アンカースクリューは犬歯の遠心の頰側に埋入されており、大臼歯の舌側移動に利用することはできない。また、写真からも大臼歯の頰側転位などはみられない。
解説動画
Point&Advice
歯列弓内のスペースの使い方

抜歯症例の場合、抜歯して得られたスペースは叢生の改善以外にも、前歯の舌側移動、大臼歯の近心移動に利用される。非抜歯の場合でも空隙歯列弓であればどのようにスペースを閉鎖すべきか治療計画が立てられる。順番としては、前歯の歯軸の改善を行い、余ったスペース分を大臼歯の近心移動に充てることになる。その際、最終的に上下顎の大臼歯関係が適切な関係となるよう注意しながらすべての移動を行っていく。

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