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国試過去問クイズ

第117回 国家試験 過去問

領域A
薬 理
117 A-75
正答率:58.4%
近5年のピックアップ問題
薬物と作用する受容体の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
  • a. トラマドール塩酸塩 - 
    オピオイド受容体
  • b. ベクロニウム臭化物 - 
    ムスカリン受容体
  • c. ロサルタンカリウム - 
    ロイコトリエン受容体
  • d. サルブタモール硫酸塩 - 
    セロトニン受容体
  • e. プランルカスト水和物 - 
    アンジオテンシンⅡ受容体
解答する
解き方
選択肢はどれも受容体に作用する薬物で、臨床で使用される機会もあるため、各薬物の標的分子(受容体)や作用は正しく理解しておきたい。
解 答
a(正答率:58.4%)
a:58.5% b:22.9% c:6.5% d:0.8% e:11.4%
解 説
○ a:
トラマドール塩酸塩は非麻薬性鎮痛薬で、オピオイドμ受容体に結合し鎮痛作用を示す。弱オピオイドではあるが麻薬指定はなく、癌性疼痛の緩和以外にも慢性疼痛に対する適用範囲が広い。
× b:
ベクロニウム臭化物は非脱分極性筋弛緩薬で、ニコチン受容体(N₂)に結合し、アセチルコリンと競合的に拮抗することで筋弛緩作用を示す。ムスカリン受容体の作動薬には口腔乾燥症状改善薬であるピロカルピンなどがある。
× c:
ロサルタンカリウムはアンジオテンシンⅡ(ATⅡ)受容体拮抗薬で、アンジオテンシンⅡタイプ1受容体(AT₁受容体)と結合することによりATⅡによる血管収縮作用を抑制し、降圧作用を示す。
× d:
サルブタモール硫酸塩はβ₂受容体作動薬で、細胞内cAMPを増加させることにより気管支平滑筋の弛緩作用を示すことから気管支喘息の急性発作時の治療薬として用いられる。セロトニン受容体と結合するものには抗精神病薬(セロトニン・ドパミン受容体拮抗薬:SDA)であるリスペリドンなどがある。
× e:
プランルカスト水和物は抗アレルギー薬で、ロイコトリエン受容体(LTC₄、LTD₄)と結合してロイコトリエンと拮抗することで気道収縮反応、気道の血管透過性亢進、気道粘膜の浮腫および気道過敏性亢進などを抑制し、気管支喘息の症状を改善する。
解説動画
ここが大事

受容体:102A41(p.95)を参照

プラスα
オピオイド受容体

中枢神経に広く分布する受容体であり、臨床的にはμ、κ、δのサブタイプが重要である。リガンドであるオピオイドと結合することで強い鎮痛作用を示す。

代表的なオピオイド鎮痛薬

分類 薬物名 結合するオピオイド受容体
麻薬性鎮痛薬 モルヒネ μ、κ、δ
フェンタニル μ
レミフェンタニル μ
麻薬拮抗性鎮痛薬 ペンタゾシン κ(作動)
μ(拮抗)
ブプレノルフィン μ(作動)
κ(拮抗)
非麻薬性鎮痛薬 トラマドール μ
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