【モリタ】第116回国家試験過去問（必修）116 C-14 [麻酔]｜One To One Campus

必修

麻酔

116 C-14

正答率：62.8%

近5年のピックアップ問題

プロポフォールが有する作用はどれか。1つ選べ。

解答する

解き方

プロポフォールは中枢神経に幅広く抑制的に作用する静脈麻酔薬で、全身麻酔や静脈内鎮静法に使用される。作用機序には未解明の点が多く、複数の受容体が関与するとされているが、なかでもGABAA受容体の関与が強いと考えられている。催眠、鎮静、制吐作用がある。

解　答

ｅ（正答率：62.8％）
ａ：18.5％　ｂ：11.7％　ｃ：0.2％　ｄ：6.8％　ｅ：62.8％

解　説

× a：: 副作用で催吐と強い関係が示されているのはケタミン塩酸塩である。プロポフォールは制吐作用を有する。
× b：: プロポフォールには鎮痛作用は期待できない。鎮痛作用を有する静脈麻酔薬としてはケタミン塩酸塩があげられる。
× c：: 静脈麻酔薬のなかで抗凝固作用をもつものはない。
× d：: プロポフォールは末梢血管拡張による血圧低下作用を示すが、その一方で脳血管収縮作用が示唆されており、その結果、用量によっては脳血流量が減少するとされる。
○ e：: プロポフォールでは過量投与によって舌根沈下、上気道閉塞などが生じ、呼吸抑制の原因となることが指摘されている。静脈内鎮静法下での深鎮静にはとくに注意が必要であり、パルスオキシメータ装着のうえ、気道確保や酸素吸入などの準備が求められる。