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国試過去問クイズ

第116回 国家試験 過去問

必 修
理 工
116 B-16
正答率:60.9%
近5年のピックアップ問題
レーザー齲蝕診断装置に使用されるレーザーの波長はどれか。1つ選べ。
  • a. 455nm
  • b. 655nm
  • c. 1.064µm
  • d. 2.94µm
  • e. 10.6µm
解答する
解き方
レーザーなど光を利用した歯科治療・診断機器の種類は多く、それぞれの用途を整理することが重要である。本問では装置に使用されるレーザーの波長が問われているが、レーザーの種類と特性を理解していれば解答は容易である。
解 答
b(正答率:60.9%)
a:24.3% b:60.9% c:5.3% d:5.5% e:4.0%
解 説
× a:
波長455nmに相当するのは、可視光線照射器(450~480nm)および定量的可視光誘導蛍光法(quantitative light ─ induced fluorescence:QLF法)である。可視光線照射器は光重合型コンポジットレジンの重合時などに用いる。QLF法は、健全象牙質に可視光(400~460nm)を照射すると緑色に発光することを利用した齲蝕検出方法である。初期齲蝕でエナメル質の結晶構造が乱れると、象牙質からの励起蛍光が乱反射して透過光量が減り、暗い影として観察される。QLF法はおもに研究段階で使用されており、診断装置まで応用はされていない。
○ b:
波長655nmに相当するのは半導体レーザー。である。これを用いているのがレーザー齲蝕診断装置(レーザー蛍光強度測定)である。レーザー齲蝕診断装置としてはDIAGNOdent®が有名であり、レーザー光を照射して反射してくる蛍光強度の差を測定することにより齲蝕を検出する。
× c:
波長1.064μmに相当するのは、Nd:YAGレーザーである。組織透過型で水に吸収されにくく深部まで作用するため、止血などに用いる。また、技工用としてレーザー溶接にも用いる。
× d:
波長2.94μmに相当するのは、Er:YAGレーザーである。組織表面吸収型で水に吸収されやすく、歯の切削や軟組織の切開、齲蝕象牙質の除去などに用いる。
× e:
波長10.6μmに相当するのは、CO₂レーザーである。組織表面吸収型で水に吸収されやすいが、炭化などを生じやすいため、歯には用いず、歯周組織の手術(メラニンなど軟組織の蒸散、腫瘍や歯肉粘膜の切開)などに用いる。
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