スマートフォン版サイト

国試過去問クイズ

第115回 国家試験 過去問

領域C
冠 橋
115 C-71
正答率:65.4%
近5年のピックアップ問題
上顎前歯に陶材焼付冠を装着する際の支台歯とクラウンの矢状断面の模式図を別に示す。適切なのはどれか。1つ選べ。
  • a. ア
  • b. イ
  • c. ウ
  • d. エ
  • e. オ
解答する
解き方
陶材焼付冠の断面の模式図のなかから適切な設計のものを選ぶ問題である。一見して違いがわかりにくいかもしれないが、唇側のマージン形態、下顎切歯部との接触部の被覆形態、舌側軸面の形態などに着目して検討していく。
【図の考察】
ア:❶マージン形態はナイフエッジである ❷陶材と金属の移行部はナイフエッジで、サポーティングエリアに不備がある
→陶材の厚みが著しく薄くなる部位が生じている
イ:❸口蓋側の軸面が形成されていないためテーパーが大きい
ウ:❹陶材と金属の境界部が咬合接触部に位置している
エ:❺咬合接触部を避けて境界を設定し、十分なサポーティングエリアが設置され、陶材の厚さが確保されている
オ:❻陶材と金属の移行部がナイフエッジで、サポーティングエリアに不備がある
→陶材の厚みが著しく薄くなる部位が生じている
解 答
d(正答率:65.4%)
a:1.2% b:24.3% c:3.7% d:65.6% e:5.5%
解 説
× a:
この設計では唇側歯頸部でメタルフレームの色調を遮蔽しにくいだけでなく、同部および口蓋側の金属との境界部の陶材破折のリスクが高い。
× b:
この設計では唇側のマージン形態は適切であるが、テーパーが大きすぎるため保持力が不足している。下顎前歯からの咬合力が離脱力になりやすい。
× c、e:
これらの設計では唇側のマージン形態に問題はないが、咬合接触部に金属との境界部や陶材の薄い部分が設定されている。サポーティングエリアの形態の適否によらず、境界部の陶材の破折リスクが高い。
○ d:
唇側のディープ(ヘビー)シャンファー、口蓋側のシャンファー、軸面のテーパー、サポーティングエリアの形態を含む境界部の設定など、すべての要件を備えた適切な設計である。
解説動画
ここ大事
陶材焼付冠を製作する際の注意点
  • ・ 唇側の陶材築盛部は金属フレームの色調が十分遮蔽できるよう、唇側の削除量は1.2mm以上とする。
  • ・ ポーセレンを焼成する過程で変形が生じるため、マージン形態はディープシャンファーまたはショルダーとする。
  • ・ 陶材と金属の境界部はバットジョイント形態とし、十分なサポーティングエリアを設定のうえ、咬合接触部位には境界を設定しない。
国家試験対策に
約80%の受験生が選んだ過去問題集の決定版。実践の過去問に挑戦しよう! 表紙イメージ

実践
約80%の受験生が選んだ過去問題集の決定版。

詳しく見る >
10minutes Master イメージ

10minutes Master
短い時間(10分間)でポイントをギュッと濃縮。スキマ時間学習におすすめです。

詳しく見る >

国試過去問クイズの解答をご覧いただくには「LINE 友だちアンケートへの回答」
もしくは、「ログイン(LINE 友だちアンケート回答済の方)」が必要になります。

LINE@ 友だち募集中 お役立ち情報をいち早く入手! 友だち追加はこちら
LINE@ 友だち募集中 お役立ち情報をいち早く入手! 友だち追加はこちら LINE@ 友だち募集中 お役立ち情報をいち早く入手! 友だち追加はこちら
pagetop