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国試過去問クイズ

第115回 国家試験 過去問

領域B
修 復
115 A-64
正答率:57.3%
近5年のピックアップ問題
上顎左側第二小臼歯歯頸部にコンポジットレジン修復を行うこととした。術前の口腔内写真を別に示す。必要な処置はどれか。1つ選べ。
  • a. ライニング
  • b. プレウェッジ
  • c. レジンコーティング
  • d. 露出象牙質の一層削除
  • e. デンティンコンディショニング
解答する
解き方
【画像所見】❶頰側歯頸部にくさび状欠損が認められる
→齲蝕は併発していない
解 答
d(正答率:57.3%)
a:3.3% b:1.4% c:4.0% d:57.3% e:34.2%
解 説
× a:
コンポジットレジン修復では原則的に露髄がみられないかぎり、覆髄やライニング(裏層)は不要である。
× b:
プレウェッジは隣接面齲蝕の治療において、歯間乳頭を圧排・保護し隣接面歯肉縁下の窩洞形成を容易にする目的で行われる。
× c:
レジンコーティングはコンポジットレジンインレーやセラミックインレーの窩洞形成時に、露出象牙質の保護を主目的に行われる窩洞象牙質のコーティング法である。これにより、合着用レジンセメントの象牙質接着性も向上する。
○ d:
口腔内写真ではくさび状欠損内の象牙質は滑沢で、齲蝕も併発していない。一見きれいなように見えるが、顕微鏡レベルでは表層に歯垢や歯石などの接着阻害因子が多量に付着している。象牙質面は1層削除して新鮮面を露出させることによりコンポジットレジンの接着を確実にする
× e:
デンティンコンディショニングとは象牙質面の清掃やスミヤー層の除去を目的として、象牙質面をマイルドな酸などで処理することをいう。従来型グラスアイオノマーセメントやレジン添加型グラスアイオノマーセメント充塡前のポリアクリル酸水溶液による窩洞処理がある。
解説動画
ここ大事
くさび状欠損の修復

くさび状欠損の修復にはコンポジットレジン、従来型グラスアイオノマーセメント、レジン添加型グラスアイオノマーセメントなど歯質接着性材料が用いられる。使用する材料により歯面処理が異なる。

1)コンポジットレジン修復
審美性、歯質接着性、耐摩耗性が優れる。窩洞はセルフエッチングプライマーで処理されるが、エナメル質窩縁のみリン酸でセレクティブエッチングすることもある。

2)従来型グラスアイオノマーセメント修復、レジン添加型グラスアイオノマーセメント修復
修復物からのフッ素徐放性が期待できるため、二次齲蝕のリスクの高い症例に好んで選択される。感染歯質の完全除去や防湿が困難な症例にも一定の結果を得られることから、高齢者の治療などにもよく利用される。歯面処理は必要ないが、とくにレジン添加型グラスアイオノマーセメントではデンティンコンディショナーが歯質接着性向上に有効とされる。

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