大阪歯科大学卒
大阪歯科大学付属病院
臨床研修医
織田直樹 先生
(以下:織田先生)
大阪歯科大学卒
大阪歯科大学付属病院
臨床研修医
城坂俊樹 先生
(以下:城坂先生)
大阪歯科大学卒
大阪歯科大学付属病院
臨床研修医
小林雅佳 先生
(以下:小林先生)
小林先生:
僕は1冊のノートを全部作りたいタイプ。そこに付箋だけで「ここからは外科」と分け、全教科分を作っていました。
織田先生:
単元ごとに苦手ノートや自分があやふやにしているところ、自分オリジナルの問題ノートを作ったりしていました。
種類が5種類、1種2冊くらいあったので、全部で10冊はあったと思います。
小林先生:
何冊にも分けるのが嫌いだったので、太めのファイルを買って、そこにルーズリーフでどんどん継ぎ足しできるようにしていました。かなり分厚く(枚数としては1,000枚くらい)にはなったけれど、その中に全教科が入っていると考えたら、まだ勉強量は少ないので。あとは画もよく描いていました。画を描いて覚えるのは好きだったので、神経では顔面の神経の画を全部描いたり。単語だけで覚えるというのは、なかなか難しいと思います。
城坂先生:
私は「実践」をノートみたいにしていました。
「実践」に書き込んだりしていました。
小林先生:
教科書とかに書き込むタイプだ。
城坂先生:
そうなんです。教科書のどこに何が載っているか、10回読むなどでわかってくるので。
小林先生:
まれにこういうすごいタイプがいるんですよね(笑)
でもノートを作らないとなかなか難しいと思う。あの膨大な量を全部教科書で調べてやれるか、と言われると。ノートを作ってまとめた方が、国家試験直前の日の電車の中でもパッと開いて見られるので。その方が効率はいいかなと思います。
織田先生:
僕がやっていたのは、教科書の文章はわかりにくく書いていることが多いんです。「~がこうである○○だ」など。そんなわかりにくい文章を自分の文章に書き換えてわかりやすく「○○=△△」みたいに自分の言葉に置き換えるとすごく覚えやすかったですね。
城坂先生:
僕はペンで線を引いていくのですが、自分が理解したところ、自分が勉強できたところに線を引いていくんですね。
そうすると、自分が勉強できた理解できたところだけにラインマーカーなどで線を引いているので、全部ペンで消えていたら、そこのページは全部勉強できたっていうことにしていました。
だから逆に、勉強ができたというところに線を引くように心がけていました。
織田先生:
僕はちょっとルーズリーフが苦手で、一つ一つバラバラの紙を1個に集めたら、順番とかを変えたりした時に色々ややこしくなっていき、逆に管理できなくなっていったので。1冊のノートを使った方が僕にはやりやすかったですね
小林先生:
僕はルーズリーフの方がいいと思うんですけれど(笑)。
城坂先生:
(ルーズリーフの)宣伝みたいやね(笑)。
小林先生:
僕はルーズリーフ(笑)。
でも、一個にまとめた方が調べやすいし持ち運びやすい。
分けていると、何冊も読まないといけない気になってしまって。1冊にまとめて「これだけやったらいい」と自分の中に強みが出てくるんですよ。バラバラにしているとどこに何があるのか分からなくなるんで。
でも多分、ルーズリーフかノートかというのは性格かな。どちらがいいというのは無いと思うんです。バラバラのノートを10冊くらいガムテープで繋げている奴もいましたし。「結局1冊にするんかい!それならルーズリーフ1冊でええやん!」みたいなこともありました。
織田先生:
(城坂先生のように)教科書派の人もいますが、共通して言えることは、何回も同じものを見るというところ。
反復練習、反復学習、復習が大事かなと思います。
小林先生:
ノートを作っていても、点数が伸びない子っていると思うんですが、僕が見ていて思ったのは、ノートはすごく綺麗に作っているのですが、最終的に覚える段階で覚えられない。
城坂先生:
わかる。作って満足する人?
小林先生:
作ってテストが出来ない人は、試験前日に何をしているかというと、過去問をやっているんですよ。
ノートを作っているのに関わらず、前日に過去問を解いたりしていて。そういう人はあまり点数が付いてきていなくて。
一度、その人に「自分で作ったノートがあるんだから、それを1週間前からそれだけをやってみ」と言ったんです。「他のことは一切しなくていいから、ノートに全部絶対に書いてあるから。それを1週間やってみて」とアドバイスしたことがあります。
実際に、それだけで1週間覚えていたら、受かったって。今まで落ちていた人が。
あながちノートを作ったらいいや、というのではなくて、ノートを作ってそのノートで、教科書を見て何回も覚えるよりも「そのノート1冊で覚えられるようにできるからそれで覚えろ」っていうだけの話なんです。ノートを作って満足してしまうタイプの人は、作っても伸びないと思います。結局覚えないと意味がないので。