東京歯科大学卒
東京歯科大学千葉病院 臨床研修医
平成29年3月卒業
山本 りさこ 先生
実家が歯科医院で、父も祖父も歯科医師だったからです。
「親が歯科医師だから」という理由は、自分の意志を持っていないのではないかと悩みました。他の学部も検討し、その上で、歯科医師を目指してみようと決めました。
歯科衛生士という選択肢もありましたが、大学に行って基礎教養も高めたかったですし、総合的に考え歯科医師を目指しました。
父も祖父も、東京歯科大学だったからです。
他の大学も見に行きましたが、知らない土地の知らない学部に行くより、「父の知り合いとか、今まで何回かお会いした方がいる大学が安心」という気持ちもあり、決めました。
ボウリング部です。
週2回くらいボウリングの練習をして、大会に出ていました。部活には熱心でした。
1年生の時はあまりしていませんでした。
2年生になると実習が増えて、少し熱が入ってきたかなという感じです。でも、まだそんなに勉強していませんでしたね。
ただ、高校の勉強とは違う歯科医師の基礎的な勉強が入ってきたので、2年生で、徐々に勉強を始めました。
3年生も、今思うと、あまり勉強をしていませんでした。実習に追われて結構疲れてしまい、時間が取れませんでした。
4年生はCBTという共用試験、これは実際の診療に参加するための知識を問われるテストです。それと、総合試験がありました。この二つが同時期に来てしまうので、ちょっとずつ勉強をやり始めました。
4年生でちょっとエンジンがかかり、国家試験に向けて5年生でも勉強時間を結構増やしました。
6年生の時が一番勉強しましたね。授業以外で、夕方5時から夜10時くらいまで勉強していました。
6年の後半になると、授業が早めに終わる日があるので、午後3時から夜まで勉強という日もありました。
3年生くらいまでは定期試験をとれるようにして、4年生はCBT対策をきちんとやって、5年生から少しずつ国家試験を意識して、6年生はガッツリという感じですかね。
具体的には、授業が毎日あるので、その日の教科の復習を中心に行います。4月から終盤まで、その日の授業の教科を見直して復習を繰り返します。
勉強グループでは、その日の授業の総復習をやって、班長さんにわからないところを質問できます。これは、とてもよかったです。
それに、放課後に自分ひとりで勉強を進めながらでも、ちょっとわからない部分があれば、グループの先生や同級生に聞けるのが良かったですね。
勉強グループがないと、厳しかったと思います。あって良かったです。自分一人で分からないところや、どういう解釈でこの問題を解いたらいいのかを相談できたのは、とても助かりました。
あと、模試でも勉強グループがあって助かりました。模試の結果を班長さんに相談して、勉強方針を聞けたのでよかったです。
得意科目は、特にないですけど(笑)
苦手は理工、基礎が苦手でした。
そういう苦手科目の克服にも、勉強グループの存在は大きかったです。
大学のみんなとホテルに泊まって、そこから会場に行きました。
ホテルに泊まると、私は、誰とも会わずホテルの部屋で一人で過ごしました。
周りのメンタルがどんな感じか、わからないじゃないですか。
周りの緊張感とかに惑わされて自分の力が発揮できなかったら困るなと思って、できるだけ一人でいるようにしました。
私は、周りと距離をおいて、適度な孤独を保ったのが良かったです。
他の道がなかったので、「5年生6年生まで来てしまったら、歯科医師になるしかない」と、決心しました。
勉強が本当にできない方だったので、量をこなして、これしかないというか。特に自分の力があるとかは思ってないですけど、やらなきゃと思って。
ちょっと必修が難しかったかなというのはありましたが、今まで頑張ってきたので、大丈夫かなと。ポジティブすぎますかね。(笑)
合格した時は、ホッとしました。自宅で結果発表をネットで見ました。父と母もいましたね。先に見なさいみたいな感じだったので、私が先に見て・・・・。
いったん部屋から離れていたので、「あー、受かったよー」って言いに行きました。
ボウリングに行きました(笑)。
国家試験直前は、4、5時間寝てればいいかなという状態でした。試験終わった後は、普通に12時間寝ることもありました。
睡眠を削るのは良くないですね。記憶力にも睡眠は大事なので、学生の皆さんには睡眠をちゃんととって欲しいです。
眠る時間がないときは、勉強の途中で10分15分、お昼寝を挟んだりしていました。椅子にもたれて寝るだけでも、効率が違いますからね。
元々東京歯科大学だったこともあります。また、ここの総合診療科で患者さんを持たせていただいて、手を動かせるところに魅力を感じました。
自宅にもっと近い大学もありましたが、こちらの方が患者さんを持たせていただけると聞いていたので、自分でやらせていただけたらなと、思いました。
実際に患者さんを持たせていただいて、良かったと思います。ここでの経験がなければ、ちょっと不安なまま過ごしていたと思います。ここで患者さんを持たせていただくことで、分からないことがあっても、先生に伺がいつつ学べています。
患者さんとのコミュニケーションが一番不安でした。
学生生活から、いきなり色々な世代の社会人と接することになり、最初は緊張の連続でした。でも、いざ始めてみたら、その環境に溶け込めたので、それが嬉しかったです。
いろいろと患者さんとの話に夢中になって時間を忘れたり、カルテを書ききれなかったりとか。失敗もありました(笑)。
患者さんへの治療の説明です。これが一番大事です。
説明してご理解いただくことが大切です。今日こういう治療をやりますと自分の中では思っていても、患者さんにご理解いただけない場合もあります。
その時は、今日やる治療はとりあえず置いておいて、説明の時間を多くとらせていただくこともあります。
まず、ご理解いただいた上で、治療を始めるという方針にしています。
来年から、個人病院で働きます。
院長の方針が、最初にきちんと治療計画を立てて、上の先生と相談した上で少しずつできることを増やしていこうという考えでした。
自分にはそっちの方が良いかなと思いました。
一般診療を主にやらしていただこうと考えています。そんな壮大な夢があるとかではなく、細々とできたらな、と。
結婚しても、仕事を続けたいという気持ちもあります。その時にならないと分かりませんが、せっかく6年間、国試まで頑張ったというのもありますし、自分で納得のいくまで歯科医師を続けたいですね。
それと、結構手先を動かすことが好きなので楽しいです。この仕事を通して、患者さんとのコミュニケーションが徐々にスムーズに取れるようになってきたのも、喜びですね。
今までは、そんなにコミュニケーションが重要視される場所に、身を置く機会がありませんでした。
歯科医師になると適応しなきゃと思っていましたが、今では患者さんと理解し合えるのが喜びになりました。
仕事となると、意外に何でもやれるものですね。コミュニケーションをはかるのは、本当に大事なことだと仕事に教えられました。