座談会メンバー
東京歯科大学卒
日本歯科大学付属病院 臨床研修医
坂入 大介 先生
神奈川歯科大学卒
日本歯科大学付属病院 臨床研修医
岡田 美里 先生
日本大学松戸歯学部卒
日本歯科大学付属病院 臨床研修医
篠田 拓馬 先生
私は学校で勉強って絶対できませんでした。家じゃなくて、お気に入りのスタバで、ずっと勉強していました。
みんなで頑張ろうっていうタイプなら、学校でも大丈夫だと思います。私は自習室の雰囲気がどうも苦手でした。自分のことを知っている人がいない環境の方が、やりやすい。
場所は、適度にザワザワしている方が集中できました。
僕はあえてそのピリつくところへ行って、そこで嫌気が差すとカフェに逃げました。気分転換でカフェに行くことが、多かったですね。
場所を変えるって結構大きいよね。家にいると確実にやらない。誘惑が多すぎて。
それ、分かる。
テレビがあります。パソコンも。ゲームもあります。
ベッドでゴロンって、できるし。
ベッドが一番の誘惑。結局、学校でずっと勉強して、家に帰って一旦ベッドに入ったら、そこから出ない。
学校でずっと勉強して帰ってきたら、めちゃくちゃ寝たい。
学校で勉強していると、時々、床で寝始める人がいました。
以前は、(東京歯科大学は)24時間空いている勉強する場所でした。ところが、女の子も含めて泊まっていく人があまりにも大量に増えて、夜11時で鍵が閉まるようになりました。
テスト期間は、普通にタイルカーペットの上に教科書を枕にして寝ている。そんな感じでしたね。
私は、自分で内容をまとめたノート(まとめノート)を、国試の直前に見るためにある程度持っていました。それを持っているだけで、安心できました。
分かる。まとめノートは5年生くらいから作り始めた方が良いです。
僕は、6年の途中から作ったので間に合いませんでした。
まとめノートは、ルーズリーフが良い。
紙ノートだとページの途中で、ここに入れたいって時に入れられない。
私、まとめノートとか、絶対作らなかったです。
授業で理解して覚えられる?
講義のプリントと、過去問集だけで勉強しました。特別な教材は一切買いませんでした。
教材買わなかったの?
買いませんでした。講義プリントと過去問集をやり込もうと思って。
授業で全部理解できるんですよ、きっと。
なんでもいいので、自分が信じている資料を一個作っておくのがいい。実際自分が信頼している軸を作るといいです。
それが、ノートなのかプリントなのかは、問わなくて。
問題を間違えた、これが分からないってなった時に、すぐにどこに戻ればいいのか。
戻る先が大切。
紙媒体の方が、書き足しやすい。
デジタルは欲しい時に出ないので、結構探してしまう。
その時間がロスだよね。読み込んでいるノートだと、開くとどこに書いてあるか大体わかる。
自分で書いて、自分が一番信じられる資料を作る。自分なりの神様がいるといいです。最後に神頼みができるので。
9月から大手予備校の模試が始まるので、そこに照準を合わせて、3月と4月で基礎科目を一気に終わらせました。これはやって良かったと思いました。
6年生に上がるにあたって、3月と4月に基礎科目と臨床科目がありました。3月から4月の間で基礎を一気に終わらせて、5月から9月の間に基礎の復習と並行しながら臨床科目を全部一通り終わらせました。こうやって、9月で勉強を一旦、全部仕上げられるようにしました。
そこまで考えて?
考えましたね・・・・ゴールからの逆算で、こうってなったら何月にどれくらいできなきゃいけないか、小さい目標を立てて考える。
模試でいい成績を取るのは、自信にもつながります。モチベーションも上がります。
これは逆ですね。うちの大学(東京歯科大学)の成績下位者でも、模試になると上の方になってしまいます。これが問題だと言われていました。
模試は3回ありますが、1回目や2回目は国立の学生は受けていませんでした。
1回目や2回目の模試は、成績下位者でも、模試を受けると全国の半分くらいでした。でもこれは、勉強できる人たちが受けてない状態の模試の結果です。この状態で真ん中にいたからといって、そのまま本番でも真ん中にいられるかというと、そうはいかない。今度は、勉強できる人たちが上に乗っかってきます。
逆に大学としては、「危機感を持たせなきゃいけない人も余裕を感じてしまうので怖い」と言われていました。
実際そうですね。最初は国立の学生が受けていないのは大きいですね。
ゼロ模試受けた?
受けた。模試は、0回、1回、2回という感じで始まります。2回目までは、あまり信用しなくてもいいのかなと思います。あくまでも目安なので。
3回目の模試で、だいたい国家試験を受ける人たちの母数になります。
1回目、2回目の模試は、留年する人たちも受けます。2回目と3回目の間に、私大の1回目の留年生が決まります。3回目の模試は、それを除いたの状態なので、3回目が大事。本番に近い状態です。
国家試験が近づいたら、新しいことをやろうとしたらダメです。
そう。ダメ。
最後3か月は新しい教科、入れちゃダメ。
入れなくていい。
最後3か月は、今までやった内容をもう1回繰り返す。
だから、3か月前に一通り勉強が終わらないとダメってことです。
3か月前ぐらいに、1回卒業試験があるから。
そこでひと区切りっていう感じで、あとは整理して復習。
卒業試験で追試になった人たちは、国家試験の1週間前に卒業の合格発表があります。それまでずっと追試の勉強をし続けます。
僕も卒業試験は再試だったので、ギリギリまで卒業試験の勉強をしていました。
卒業試験は学校の先生が作るので、学校の色が強く出ます。本当に。全然国試とは違うところもあるので、大変でしたね。
他の大学は、結構それは大変そうだよね。
東京歯科大学は、(卒業試験を国家試験に)寄せてくれる。
どれだけ国家試験によせられるかが、先生たちの力でしょう。
私は、卒業試験の勉強が、国家試験の勉強に直結していました。
卒業試験に向けた勉強は、卒業試験前の1週間くらいしかしていませんでした。基本的には、国家試験を見据えた勉強を重ねていました。