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国試過去問クイズ

第116回 国家試験 過去問

領域A
口 外
116 A-38
正答率:70.7%
近5年のピックアップ問題
頸部郭清術後の創部にドレーンを留置する目的はどれか。1つ選べ。
  • a. 創部の洗浄
  • b. 抗菌薬の投与
  • c. 排膿路の確保
  • d. 創部出血の防止
  • e. 貯留滲出液の排出
解答する
解き方
ドレーン留置(ドレナージ)の目的は、炎症による産物(膿汁、滲出液)や不要な液体または気体(血液、消化液、空気など)の体外への排出(排出の促進も含む)である。頸部郭清術でも術後の創部管理の一環として必ず行われ、その目的が問われている。
解 答
e(正答率:70.7%)
a:1.9% b:0.9% c:25.5% d:1.0% e:70.7%
解 説
× a、b:
創部が術後に二次感染して化膿性炎症を起こした場合、切開創などから管を挿入して洗浄や抗菌薬の局所投与を行うことはあるが、その前提でドレーンを挿入するわけではない。
× c:
膿汁が貯留した状態で頸部郭清術を行うことはない。ドレーン全体の目的として排膿路の確保はあてはまる部分もあるが、頸部郭清術後のドレーン留置の目的としてはあてはまらない。
× d:
ドレーンを留置しても創部の出血防止はできない。
○ e:
皮弁の下に血液や滲出液が貯留すると創部の感染を起こしやすく、治癒不全(皮弁の壊死)が生じやすいので、それを防止するためにドレーンを留置する。
解説動画
ここ大事
症例によるドレーン留置の使い分け

1)膿瘍切開
排膿路を確保するとともに膿汁や滲出液を体外に排出する目的でドレーンを留置する。このような目的で行うドレーン留置を治療的ドレナージとよぶ。開放式のドレーンをおもに使用するが、なかでもペンローズドレーン(太いストローを平たくしたようなドレーン)の使用頻度が高い。

2)頸部郭清術、下顎枝矢状分割術など
術後に急速に貯留する血液や滲出液を積極的に排出する目的でドレーンを留置する。このような目的で行うドレーン留置を予防的ドレナージとよび、治癒不全の予防などにおいても有益である。閉鎖式のドレーンとプラスチック製の低圧持続吸引バッグ(リザーバー)を接続して使用する。

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