【モリタ】第114回国家試験過去問（必修）114 C-4 [外科]｜One To One Campus

必修

外科

114 C-4

正答率：55.8%

★★☆ MUST！

糸状乳頭の延長がみられるのはどれか。1つ選べ。

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アクセス

糸状乳頭は舌乳頭のなかで最も多く、舌背の全体に密に存在する。味蕾はなく、角化した上皮により形成されており、白くみえる。老化に伴う上皮の委縮で短くなる場合がある。

解　説

× a：: 苺状舌は舌乳頭が発赤腫脹して苺の表面のようにみえる病変で、猩紅熱などでみられる。糸状乳頭の延長はみられない。
× b：: 溝状舌は舌背に深い溝が多数みられる病変で、Melkersson‒Rosenthal症候群などでみられる。糸状乳頭の延長はみられない。
○ c：: 黒毛舌は角化亢進により舌の糸状乳頭が突起状に伸長し（毛舌）、さらに色素産生菌の活動により黒色に着色した状態である。抗菌薬による菌交代減少がおもな誘因とされる。
× d：: 平滑舌は舌の糸状乳頭の萎縮により舌表面が発赤し、平滑になった状態である。鉄欠乏性貧血などでみられる。
× e：: 地図状舌は舌に大小さまざまな白斑や紅斑が生じた状態で、原因は不明であるとされる。糸状乳頭の萎縮はみられるが延長はみられない。