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先輩歯科医師インタビュー

[臨床研修]
臨床研修の数ヶ月で、
できる限り教えてあげたい

interview03

大阪府茨木市 岡田歯科
副院長

臨床研修の内容をお聞かせください。

歯科医師になると、順番に、色々なことを覚える必要があります。
最終的には「治療が一人でできるように」が目標です。

例えば、大阪大学なら8カ月ありますが、大学によって臨床研修の期間がかなり違います。
期間によって研修の内容やスピードを調整します。

最初は、アシストをまず覚えていただきます。
次は、少しずつ治療を始めます。最初は「治療の中の、この工程だけ」といったように、徐々にできることを増やしていきます。
最終的には、一通りできるようにトレーニングします。インプラントや、外科処置の複雑な症例までは、臨床研修の期間では難しいと思います。

クリニックのイメージ 覚えるのが早い人もいれば、時間がかかる方もいます。
それぞれのスピードに合わせて、「患者さんをとりあえず見られる」レベルになれるように、研修内容を調整します。難しいことは先輩の先生がフォローする体制にしています。

医院に来られる研修医の印象は、いかがですか?

やる気がありますね。「がんばろう」「覚えよう」という意気込みを感じます。「適当にしよう」という先生はいませんね。

「この症例をやりたい」という気持ちを大切に
臨床研修に来られる先生に、アドバイスはありますか?

もっと勉強してから来ていただけると、学びが多い研修になると思います。
国家試験の内容と臨床の内容が、かなり異なるので、仕方がない面はありますが。

あとは、もっと積極性があるといいですね。
「この症例をやりたい」
「この勉強をしてきたので、挑戦させてほしい」

このように、次のステップへ行くための意欲をもっと出していただけると、
成長のスピードが早まると思います。

臨床の種類
どのような先生に来てほしいですか?

「早く臨床を覚えたい」この意気がある方なら、どなたでも歓迎します。

見学した内容を家に帰って自分でイメージトレーニングをするくらい、意欲的な先生がいいですね。

岡田歯科での臨床研修の魅力は、何ですか?

患者さんの数が1日100人を超えるので、いろいろな症例を見られる点です。がんばれば、1日30人から40人見学できます。

また、勤務する歯科医師が多い点もメリットです。
色々な先生がいるので、それぞれに治療のやり方や、患者さんへの説明が、少しずつ異なります。
その中で、自分がいいなと思うものを吸収できます。

少人数の医院のデメリットは何ですか?

院長先生と研修医しかいない医院なら、院長と気が合うならいいですが、そういった環境に向いている方は、少ないのではないかと思います。

愚痴を言えるような近い年代の先生がいたら、それだけでも気分転換できますよね。去年臨床研修をした先生がいたら、失敗談とか色々な話を聞けるはずです。医院に勤務する先生は、院長先生と1対1より、たくさんいたほうが良いと思います。

歯科症例/処置内容
色々な症例を見せてあげたい
臨床研修に来てもらうために、工夫されていることはありますか?

来てもらうために、特別なことはしていません。

来てくださった先生のために、「何とかこの数ヶ月で、できる限り教えてあげたい、色々な症例を見せてあげたい」と思って取り組んでいます。

臨床研修で注意する点はありますか?

「勉強してから来てほしい」と言いましたが、頭でっかちにならないバランスも大切です。

臨床現場でやっていることを、まずは受け入れて自分でやってみる。
「教科書とは違う」とか、「理論上はこうなっているはず」とか感じることがあるかもしれません。
でも、臨床研修の期間は、本当に短いです。まず素直に現場でやっていることを受け入れて、実践してみる。その後に、良ければ取り入れればいいのではないでしょうか。

国家試験を受けられる学生さんにアドバイス

今の時代は大変です。国立だから落ちないという訳ではありません。
「頑張ってください」としか言いようがありません。

また、その後の臨床研修も大変です。
1年目でいきなり治療ができるわけがないのに、患者さんの元へ行くわけです。
正直に言うと、行かせる側からすると、気が気ではありません。

インプラント しかし、できないからと言って、何も挑戦させないままでは、結局何もできないままです。
行かせるからには、しっかりフォローする責任があります。それぞれの成長スピードに合わせて、指導しています。

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