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国試過去問クイズ

第114回 国家試験 過去問

領域A
理 工
114 C-30
正答率:61.9%
★★☆ MUST!
共有結合で硬化する印象材はどれか。1つ選べ。
  • a. 寒天印象材
  • b. アルジネート印象材
  • c. アクリル系機能印象材
  • d. 酸化亜鉛ユージノール印象材
  • e. 付加型シリコーンゴム印象材
解答する
アクセス
各種印象材の硬化反応はそれぞれ異なり、硬化体の性質を特徴づけるのに大変重要な基本的項目である。
解 説
× a:
寒天印象材の硬化機構は、温度変化によるゾル-ゲル反応である。
× b:
アルジネート印象材の硬化機構は、アルギン酸ナトリウムと硫酸カルシウムとで起こるイオン置換によるゾル-ゲル反応である。
× c:
アクリル系機能印象材は、ポリマーを膨潤溶解させ可塑剤で軟化させたゾルをアルコールの揮発によるゲル化によって硬化させたもので、重合反応は起こっていない。時間経過に伴う硬化はアルコールの揮発によるものである。
× d:
酸化亜鉛ユージノール印象材は、酸化亜鉛とユージノールのキレート反応で硬化する。
○ e:
付加型シリコーンゴム印象材の硬化機構は架橋による付加重合である。ベースポリマーに単量体が付加的に共有結合していく重合反応であり、高分子合成反応の一つである。
解説動画
Point&Advice
印象材の硬化反応様式
印象材 硬化様式
寒天 ゾル-ゲル(温度変化)
アルジネート ゾル-ゲル(イオン置換)
付加型シリコーンゴム 付加重合(≡ SiH基の水素の移動)
縮合型シリコーンゴム 縮合重合(脱アルコール)
ポリサルファイドゴム 縮合重合(脱水)
ポリエーテルゴム 付加重合(開環重合)
モデリングコンパウンド 温度変化
酸化亜鉛ユージノール キレート
石膏 水和反応

重合反応については102A-40(243頁)、化学結合については100B-98(245頁)のポイント&アドバイスを参照のこと。

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