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国試過去問クイズ

第114回 国家試験 過去問

領域A
理 工
114 B-52
正答率:40.6%
★★☆ MUST!
アクリル系機能印象材について正しいのはどれか。2つ選べ。
  • a. 液に重合開始剤を含有する
  • b. アルコールの揮発により硬化する
  • c. 粉末に芳香族エステルを含有する
  • d. 粉末と液との混和によりゲル化する
  • e. ラジカル重合により硬化が促進する
解答する
アクセス
アクリル系機能印象材は、有床義歯のダイナミック印象に用いる材料で、暫間的軟質裏装材の一つである粘膜調整材がその実態である。粘弾性を備えており、裏装後も経時的な変形が続き、普段の義歯の使用状況に応じた粘膜面形態を獲得することができる。この性質を実現している要素が問われている。義歯床用レジンや硬質裏装材と比較しながら理解するとよいが、少々混同もみられたようである。
解 説
× a、e:
液に重合開始剤を含有し、ラジカル重合により硬化が促進するのは義歯床用レジンや硬質裏装材である。
○ b:
重合によって硬化することなく、時間の経過とともにアルコールが揮発することにより徐々に硬化していく。
× c:
芳香族エステルは、アクリル系機能印象材の液部に可塑剤として含有されている。
○ d:
粉末と液の混和により、ポリマーを膨潤溶解させ可塑剤で軟化させ、一定期間流動性のあるゾル状態を保持した後にアルコールの揮発によりゲル化(硬化)させる。
解説動画
Point&Advice
アクリル系機能印象材(粘膜調整材、ティッシュコンディショナー)の組成

アクリル系機能印象材は一定期間流動性を持続しなければならないため、モノマーや重合開始剤は含まれていない。実際にはポリマーを膨潤溶解させ可塑剤で軟化させることによりゾル化させ、アルコールの揮発によってゲル化させている。また、時間の経過とともにアルコールが揮発することにより徐々に硬化していくので、長期裏装はできない。

粉末
・PEMA(ポリエチルメタクリレート)または、P(EMA-BMA)
(エチルメタクリレートとブチルメタクリレートのコポリマー)
・エチルアルコール
・可塑剤(芳香族エステル)
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