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国試過去問クイズ

第114回 国家試験 過去問

領域A
病 理
114 A-49
正答率:51.2%
★★☆ MUST!
H-E染色(非脱灰標本)でHematoxylinに染色されるのはどれか。2つ選べ。
  • a. 細胞核
  • b. 細胞質
  • c. 赤血球
  • d. 膠原線維
  • e. 石灰化物
解答する
アクセス
H-E染色はすべての病理組織診で必須の染色法で、出題内容は必修レベルである。H-E染色において、Hematoxylinに染色されるものは紫色を呈し、Eosinに染色されるものは桃色〜赤色を呈する。漫然と標本や写真を観察するのではなく、構造物と染色性の対比を明確にしておくとよい。
解 説
○ a:
細胞核は内部のクロマチンが好塩基性を示すため、Hematoxylinに染色されて紫色を呈する。クロマチンの染色態度や分布の状態により、核異型を評価することができる。
× b:
細胞質は好酸性を示し、H-E染色では桃色を呈する。角化によるサイトケラチンの蓄積やミトコンドリアの増加がみられる細胞では染色性がより強くなり、赤色に近くなる。
× c:
赤血球は内部にヘモグロビンが充満しており、強い好酸性を示してH-E染色では赤色を呈する。また、脱核しているためHematoxylinに染色される構造物は存在しない。
× d:
膠原線維はコラーゲンからなる細胞外基質の一種で、線維性結合組織の主体である。好酸性を示してH-E染色では桃色を呈する。
○ e:
石灰化物や石灰化線は好塩基性を示し、Hematoxylinに染色されて紫色を呈する。腺腫様歯原性腫瘍などで出現する石灰化物は、その染色性や角張った形態から同定が容易である。
解説動画
Point&Advice
H-E染色

組織標本の基本染色であり、病理組織診でH-E染色標本は必ず作製する。これだけで診断が可能な病変も多く、特殊染色や免疫組織化学的検討(免疫染色)の必要な病変も、H-E染色標本でまず診断の候補を絞り込むことができる。各色素に染色される代表的な構造物は以下のとおりである。Hematoxylin:細胞核、分泌顆粒、石灰化物、石灰化線、細菌、軟骨基質などEosin:細胞質、膠原線維、上皮性粘液、骨、象牙質、角化物など

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