第112回 国家試験 過去問
領域C
冠 橋
112 D-89
正答率:61.2%
★★☆ MUST!
- 70歳の女性。上顎前歯部の審美不良を主訴として来院した。部分床義歯のクラスプが見えるのが気になるという。検査の結果、固定性ブリッジによる補綴治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.111A p54)、調整後のブリッジの写真(別冊No.111B p54)及びブリッジ装着時の口腔内写真(別冊No.111C p54)を別に示す。製作過程を実施の順番に並べよ。
(解答:①→②→③→④→⑤)a. 鋳造
b. 陶材築盛
c. ろう付け
d. グレージング
e. ディギャッシング -
- 順番①
- 順番②
- 順番③
- 順番④
- 順番⑤
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前ろう付け法による陶材焼付ブリッジの製作過程は以下のようになる。
①鋳造(a)
前ろう付け法、後ろう付け法であるかによらず、まずメタルフレームを製作する。1,200 〜1,300℃。
②ろう付け(c)
ろう付けによりメタルフレームを接合する(前ろう付け法)。1,100 〜1,200℃。
③ディギャッシング(e)
メタルフレームをディギャッシングし、メタルフレーム表面の酸化膜形成と異物焼却を行う。1,050℃程度。
④陶材築盛(b)
メタルフレームに陶材を築盛する。
⑤グレージング(d)
陶材の焼成後、グレージング(艶焼き焼成)を行う。920 〜950℃。
以上の工程終了後、装着操作に移行する。
前ろう付け法、後ろう付け法の違いについては102B ─ 108(224 頁)参照のこと。
陶材焼付ブリッジの操作温度については99C ─ 9(223 頁)参照のこと。