東京歯科大学卒
東京歯科大学千葉病院 歯科医師
平成28年3月卒業
石 彩記子 先生
父が東京歯科大学の教員をやっていたので、歯科医師にも興味を持って入学しました。
部活と勉強を両立できたのが、楽しかったです。スキー部でした。
アルペンスキーという競技スキーです。夏は筋トレとかをやって、冬から春にかけて大会に出場します。スキー部全体が強かったので、団体戦では上位に入賞することがありました。個人でも表彰台や入賞することができました。オールデンタルが、一番の思い出ですね。
国家試験の前です。勉強委員をしていたので、自分でも勉強しつつ、みんなに教えるというのが大変でした。
自宅に帰ってからの勉強時間は、1年生の時とかは1、2時間程度でしたが、学年が上がるにつれて多くなっていきました。
4年生は結構留年すると聞いていたので、4年生の総合試験の前が一番大変でした。4年生になった時は1日4時間ぐらい勉強していました。
朝は8時ぐらいに大学に行って、予習をしていました。5時から6時ぐらいに授業が終わると、部活がある日は部活をしていました。部活がない日は、図書館で勉強していました。
6年生になると、環境が一気に変わりました。臨床実習ではなく、紙媒体での勉強がメインになりました。夏が過ぎてからは、一気に切羽詰った感じになりました。
東京歯科大学は、卒業試験を国家試験に合わせて作成してくれます。それほど勉強の仕方は変わりませんでした。
手応えは、そんなにありませんでした。
休み時間に友達と答え合わせをして、自分が間違っていたのが、気になりました。「あぁ、ダメだったな」って。最終的には大丈夫でしたが、「ダメならどうしよう」とか、そういう気持ちが大きかったです。
勉強は吸収するだけじゃなくて、アウトプットが大事だと思いました。
アウトプットのために、まず実際にテスト問題を解いてみます。その後に、学校の勉強グループの中で友達に説明します。自分の言葉で、友達に正しく説明できるかどうかが、重要です。
なんとなく理解はできているけど、うまく説明できないことが多いと思います。それを実際に言葉にして友達に説明することによって、全体が理解できます。
私はどちらも重要だと思います。それぞれメリット、デメリットがあります。
友達と一緒に勉強している時は、おしゃべりしてしまうことが多いです。その代わり、友達とやり取りして勉強した内容を深めることができます。自分一人の時は、インプットの時間を多くして集中して勉強しました。
東京歯科大学の矯正科に進みたかったからです。
矯正科を受けるためには、まず、ここの研修医として矯正科で学ぶ必要がありました。
臨床研修先は、みんな、結構考えていると思います。例えば、親の跡を継ぎたいというのであれば、まず開業医で経営の状態とか経営の仕方とかを見るとか、将来を考慮して選ぶことが多いです。
研修で良かったのは、たくさん患者さんを見られたことです。歯科医師になって1年目ですけど、指導医が必ずついてくれるので、長い経過の人も診られます。一人では診ることができない程の多くの患者さんと関わることができて、その患者さんの経過も教えてくれるので、勉強になりました。
臨床研修は、国家試験と随分違うので苦労しました。
治療内容を、患者さんのお口の中の状態ではなく、患者さんの希望に合わせる必要があります。この点が、国家試験とは随分違うと感じました。
この患者さんには、この治療法が一番あっているだろうけど、年齢とか、あとは金銭的な面も考慮すると、ベストな治療法の8割ぐらいしかできない、とか。後は大学に備わっている機材がこれぐらいしかないとか。
例えば、歯の色の種類はとても多いです。コストの面を考えてその中間を選ばなきゃいけないとか、そういう面で色々学びました。
自分の将来の進路を考えて、臨床研修先を選んだほうがいいと思います。
時給とか近さとかだけではなく、臨床研修先に尊敬できる先輩がいて、ちゃんと指導してもらえるかどうかは大切です。自分で治療できるだけじゃなくて、教えてもらえるかどうかも、すごく重要な時期だと思います。
子育てもしつつ、仕事も両立してバリバリ働きたいです。せっかく大変な思いでとった資格なので生かしていきたいと思います。
国試の直前は大変だと思います。ですが、絶対将来につながる財産になるはずです。今だけと思わずに、長期的な長い目で見て勉強できればいいかなと思います。